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Surgeon19号「尿路結石」~小動物カルシウム結石症を執筆しました。
2016-02-23
結石と言えば私の大学の獣医外科学教室研究生在籍時での初めての研究のテーマでした。
(研究生の時に実績を踏まないと大学院研究生博士課程には進学出来ません。)
結石との出会いはハートランド動物病院を開業する前、一般の動物病院での勤務の時でした。
その時に出会ったのがMinnesota Univ.のCarl Osborne博士のHillsの講演会。
講演のお話がとても面白くて、私は結石の魔法にかけられて大興奮しました。
当時Carl Osborne先生は「結石の神様」と言われた世界一の結石のTop Leaderでした。
でも私が大学へ戻って結石の研究などするなんてその当時は一つも思いませんでした。
人生は本当に不思議なものですね。
しかもそのHills社から研究費を貰って「カルシウム結石形成のメカニズム」の研究を行うなんてこれも縁ですよね。
その講演を聞いて思ったことは結石にはいくつものの種類があることが解ったのです。
とにかく「面白い」の一言でした。
でも実際の結石の研究するきっかけは神様からもらった偶然の賜物だったのです。これも本当に不思議なことです。
この話は別項目でします。
開業して1~2年にまず思ったことは「カルシウム結石症が日本でも増えていること」に気づいたのです。
実際米国でもシュウ酸カルシウム結石が増加したという報告を読みました。
当時学会で東京農工大学の丸尾幸嗣先生に質問したことがありました。
今でもその光景ははっきりと鮮明に覚えています。
「この頃日本ではカルシウム結石の症例が犬でも猫でも増えていますよね?」と。
丸尾先生も「そうだね。特に猫に増えている」と仰っておられ、私もうなずいていました。
この雑誌はHills社からの研究が終わり一段落した頃に執筆しました。
2000年1~2号 Surgeon19号です。→詳細はこちら
良かったらご拝読してくだされば幸いと存じます。
ふくちゃん②は明日更新しますね。
皆様どうぞお楽しみにしていて下さいませ。