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井の頭自然文化園のゾウ「はな子」が69歳で天国へ。
2016-06-01
先日5月26日に吉祥寺の井の頭自然文化園の像「はな子」が69歳の老衰で亡くなりました。
はな子は私にとって思い出ある像です。井の頭公園へ行くとまず一番に会いに行くのがはな子でした。
はな子が亡くなったと聞いて私は涙を流しています。
私は小学生の頃から父と一緒に「野生に王国」を見るのが大好きでした。だから私は動物園の獣医師になりたいと当時思っていました。大学院を卒業するまでぞの夢を持っていました。
大学3年生の時はボランティアとして上野動物園の「動物園実習」に行きました。
私は本当は「パンダ係」を希望していましたが、当時パンダの飼育は特別な人たちが担当していたので残園ながら第2希望の「猛獣係り」に配属され、それはそれは楽しかったです。
本物の雄ライオンを見るのは初めてで、あんな大きいものとは予測していませんでした。
詳細はまたブログにて書きますね。
大学院1年生の時に私は「野生動物コース」を選んだので授業の一環として「井の頭自然文化公園」で「獣医師としての実習」を行いました。
その時に出会ったのがゾウの「はな子」でした。
はな子の担当飼育の方が「山川清蔵さん」でした。はな子とはいつも一緒ではな子は山川さんには100%信頼度があり山川さんといると私が近くに行っても優しい眼差しではな子は私を見てくれました。
「殺人ゾウ」だなんてみじんも思えないほど落ち着きはらったはな子でした。
山川さんは本当に真底心から優しい方で、一緒にはな子の餌を作りながらいろいろお話しました。
定年退職した後の山川さんは一度もはな子に会わなかったと聞きました。
私には山川さんの心情が解ります。
会ったら次の飼育の担当の方に迷惑がかかると思ったのでしょうね。
でもその後山川さんの息子さんの宏治さんがはな子の飼育担当になりました。親子2代。
そして当時私は「はな子」について学会での発表があり、手書きでスライドを作りました。
上野動物園でも井の頭自然文化園でも飼育の皆様から可愛がられよく言われました。
「可愛い美人のお嬢さんなのにどうして動物園が好きなの?君みたいな女性は男性からもてるでしょう?
だってデートをしたい年頃でしょう?なのに何故どうしてなの?」と。
上野でも井の頭でもよく言われました。
私としてはとても不思議な質問でした。
私の答えはいつも
「私は獣医大学へ進学したのは小学1年生の時から獣医師になろうと決心したのです。私が今一番大切な勉強して立派な獣医師になることなのでそれ以外はほとんど興味が無いです。けど映画と音楽だけは大好きですが」と言いいますと
皆様笑った顔で
「君は変わった女の子だね。勿論良い意味だよ。褒めているよ」と言われました。
そうそう23歳の時に偶然お会いした小泉元首相からも言われましたが・・・。
私は別に変わっていなくてただただ真面目で誠実な性格なだけなのですのにね。
最後に、私ははな子のゾウ人生としてはとても幸せだったと思います。
だってあんな優しい山川親子といつも一緒に暮らせたのですから。きっとはな子にとっては大事な大事な家族だったと思います。
「はな子」って良い素敵な名前だと思いました。
だって花と華のイメージがあるから。えっまさか鼻のはな子ではありませんよね笑。
冗談を言いながら、でもこの文章を書きながら当時を思い出して涙がこぼれてしまいます。
「はな子、よく頑張ったね。あらゆる世代の人々の心を慰めてくれ勇気づけてくれたはな子。遠い日本に小象としてやって来て、時にはお母さんを思い出し泣いたこともあると思うけど。今天国で優しい山川さんとまた一緒に暮らしているのかなと思っています。
心からご冥福をお祈りいたしております。」